冬の時期の脱水症について(2018年12月3日)

 日は、冬に気をつけならなければならない、高齢者の脱水についてお話したいと思います。脱水って夏じゃないの?って思われるかもしれませんが、結構冬にも多いという理由を説明したいと思います。

冬の時期の脱水症をおこす原因

 は外気温が低く湿度も低いため、空気が乾燥していることが1つの原因となります。また、家の中は暖房で暖かく、昔と違って割と気密性も良いので、家の中の空気も暖かく乾燥した状態が続くので、汗となって身体から水分が失われ脱水になりやすい状態になります。

 かし脱水は「夏のこと」と思い込んでる人が多いので、自分の身体が脱水に陥ってることに気づきにくくなります。

 2つ目は内的な要因です。
 人男性の水分量はだいたい体重の60%と言われています。女性は55%ぐらい。ところが高齢者は、男性だと50%ぐらいで、成人男性の10%も少ないと言われています。

 た、全体的に加齢のせいで徐々に徐々に機能が低下し、特に重要な腎機能では身体の水分が足りないと感じますと、尿からちょっとでも水分を摂ろうとする「再吸収」という働きがあるんですが、それも低下してきます。

 には、感覚機能の低下があります。例えば、身体の水分が不足した状態になった時に、脳から出される身体への指令も歳を取ってくると、だんだん鈍くなってくるので、脱水に陥りやすくなります。

 3つ目は、様々な病気を抱えている人が多いからです。
 尿病だと、尿が増えトイレに何回も行くので、尿量が多くなります。高血圧や心臓の疾患のある方は、身体から水分を出そうとする利尿作用のあるお薬を服用されている方が多いので、脱水になることがあると言われています。他にも頻尿のある方も何回もトイレに行くので、脱水になりやすくなります。


冬の時期の脱水症の予防について

 1つ目は、水分を摂るということです。一度に沢山摂るのではなくて、少量ずつをこまめにちょっとずつ飲むのが重要です。
 単には最低1リットル位を身体に取り入れてると、脱水にはならないと言われています。少量ずつ飲むために例えば、起きた時に1回、毎食事時で3回、おやつ時に1回、それと寝る前に1回、お風呂に入る前後で2回飲むようにすれば、それで8回ぐらい飲むことができますので、1回に付き100~150ccぐらい飲むと、自然に1リットル位飲むことができます。

 し水分ばっかり摂るのが嫌な方には、おやつに例えば水分の多いゼリーや薄い水羊羹、あとは果物。水分が多いものをやつとして食べてもらうといいかもしれません。

 2つ目は、湿度を上げることです。
 きるだけ湿度を上げてあげることが良いです。加湿器があればいいんですが、なければ濡れタオルのお部屋に置くとかで調整することができます。

 分を摂る場合の注意点として、カフェイン系は利尿作用がありますので、できたら常温の水か白湯ですね、麦茶とか黒豆茶とか、カフェイン入ってないものを摂るように心掛けてください。


 齢者の皆様が元気にしていただけるように、ひと声かけていただけたらいいかなと思います。


神窪ケアマネージャーによる、季節にまつわる「よもやま話」
2018年12月3日号

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